唐草図鑑


緑の顔の植物神

 me私も一応ガーデナーのはしくれなのですが、
実際はいろいろな花を枯らしてしまうやつで、(^-^;))
「緑の指」は持っていない・・とつくづく思う。

緑の指どころか全身緑、緑の顔のプタハ神、彼こそ、緑の植物神に見えるのだが、 エジプトの植物(穀物)神は、オシリスということになっている・・
ここで、すこし復習したいものです。



プタハ神

ラムセス2世の愛妃 ネフェルトイリ王妃の墓壁画
(紀元前1250年ごろ 第19王朝)(ルクソール王家の谷)
エジプト美術館

Ptahプタハ神に メンケト(布)を捧げる

Ptah神とは

プタハ神の顔(体)は緑色=植物の色=再生復活を象徴する色とされる色です。
プタハ神の後ろにあるのは ジェド柱=植物の茎を束ねたものという、
復活再生の神オシリスの象徴」という。

矢印 ジェド柱


古代エジプトには3000年の長い歴史がありますから、
簡単に言えば、ジェド柱とは、「復活再生の神オシリスの象徴」、
そうまとめていえるものであっても、単にそういっただけで
済ませておけることでもないようだ。
オシリスのことはおいてく、プタハ神は、緑の体をしている、
それは事実で、ゆえに、植物神であると直感される…のだ、
この古代エジプトの神は何者でしょうか。

矢印→もっと大きな画像参照
プタハ神の笏について


エジプトの植物神

Q.古代Egyptの植物神(農業の神 豊穣神 冥界神)は
プタハなのかオシリスなのか?


捧げられているは植物から作られた。


(平凡社百科事典//佐藤次高)

エジプトEgyptというのは古都メンフィスの
別名フウト・カ・プタハに由来すると見られるギリシア名
アイギュプトスAigyptosの転訛

プタハは、エジプトの国の名になったということですね。


「古代エジプトうんちく図鑑」(by芝崎みゆき
2004年6月 バジリコ株式会社刊によれば
一般の世界創造の神話はヘリオポリスのもので、
メンフィス(初期王国の首都)での創造神話では
「プタハ神が心臓によって世界の始まりを考え、
舌でそれを口にすることにより、創造が行なわれた。
ラーも人間もプタハが作った」・・・という。
エジプトという国名はプタハ神から
メンフィスの
[フウト=カ=プタハ(プタハ神の魂の祠堂)]を
ギリシア人が[”アイギュプトス]となまり、さらにアラブ人が
[ギプト]となり、[エジプト]となった」

「布を捧げていることからみて、
その後・・工芸の神ということにおちついたのであろう」
とある。

…といっても、布は最も重要なものだったともある・・

図解 古代エジプトシンボル事典
リチャード・H・ウィルキンソン著
原書房刊2000年刊伊藤はるみ訳近藤二郎監修


世界の歴史〈2〉
古代オリエント

岸本 通夫 (著)河出文庫

ここで百科事典を見てみます。
中山 伸一(平凡社世界大百科事典)

プタハ Ptah

古代エジプトの神。メンフィスの三柱神 (プタハ,セクメト,ネフェルテム) の主神で,セクメトの夫。ミイラのような衣服を固く身体に巻き付けた男の姿で表される。メンフィス神学によると天地創造神であり,彼の心臓 (思考) と舌 (言葉) とによって,世界が形成されたとされる。神々とその秩序,善悪,芸術などの創造も彼に帰せられ,また,王制の守護神,セド祭の統轄者でもある。工芸の神として職人の信仰を集め,ギリシア人にはヘファイストスと同一視された。

屋形 禎亮(平凡社世界大百科事典)

オシリス Osiris

古代エジプトの神。死と復活の神,冥界の支配者。起源は春ごとに復活する植物 (とくに穀物) の霊の神格化されたものとみられ,ナイルの増水の神ともされたが,王権理念と結びついたオシリス神話の形成によって,エジプト人の来世信仰の中核に発展し,太陽信仰と並ぶエジプト宗教の基本要素となる。神話の内容はのちギリシア人プルタルコスの《イシスとオシリスについて》にまとめられている。オシリスは大地の神ゲブと天の女神ヌートの子で,エジプト王として善政をしくが,弟である邪神セトにねたまれて殺され,ばらばらにされて投げ捨てられる。しかし妹で妻であるイシスの手で身体をつなぎ合わされ,ミイラとされて復活し,神々の法廷でセトを断罪,長子ホルスをエジプト王とし,自らは永生を得て冥界の王となる。この神話に基づいて,ホルスの化身である王は,死んでオシリスとなり,永生を得,次の王がホルスとして即位するとされた。したがって最初は王のみがオシリスとなるとされたが,第 1 中間期以降は必要な準備さえ整えればだれでもオシリスとなれるとの信仰が広まる (葬祭の民主化)。復活して至福の永生を送るには〈オシリスの裁判〉をうけ,生前の行為が義認されることが必要とされた。図像では包帯を巻いたミイラの姿で表され,胸で交差した両手に鉤杖と穀竿 (からざお) (王権の象徴) をもち,アテフ冠を頂く。信仰の中心地は最初下エジプトのブシリスであったが,のちアビドスに移る。

エジプトの植物神 Ptahプタハ神⇒オシリス

me以上を概観すると、
プタハは「最も古くメンフィスで信じられた全ての創造主」で、
メンフィスが首都であった時代(初期王国〜古王国)の創造神であり、
オシリスよりも古い神であり、
「王権理念と結びついたオシリス神話の形成」はそのあとの時代。
ミイラの姿というのは共通している。
*アテフ冠(ダチョウの羽根と山羊の角)
オシリスの苗床:穀物ミイラの小棺

Ptah神とは:WEB 検索2つ
https://www.ffortune.net/symbol/egypt/gods/ptah.htm
ミンと並ぶ古い神で、メンフィスの守護神。
メンフィスが首都であった時代(初期王国〜古王国)には、創造神とみなされた。

https://www.webhotep.com/generic.jhtml?pid=26


最も古くメンフィスで信じられた全ての創造主
「古代エジプトの古名は白い城壁を意味するイネブ・ヘジュまたは
フゥト・カァ・プタハで(プタハ神の故郷

*「白い城壁」…置いておきます2006/04/25

Ptah神とは:WEB 検索(英語)
https://www.touregypt.net/featurestories/(英語)
Ptah, the Universal Architect God"
(Ptah・・’He was a god of creation and rebirth.’)
⇒ 《プタハ=創造と再生の神

Ptah was the local god of Memphis,
where he was worshipped together with his consort Sekhmet and her son Nefertem.
メンフィスのトリアード(セクメト女神とネフェルテム神とともに)
Because of the importance of the city of Memphis as a religious capital,
Ptah became an important national god.
Considered one of the creator gods who created humankind by means of his speech,
he was always shown as a mummified man wearing a close fitting skull cap and false beard.
図像:ぴったりと頭にフィットしたふちなし帽子を被ったミイラの形の神
He carries a staff, which was a combination of the was scepter and the djed pillar,
symbols of authority and stability.
3重の杖を手にした男性の姿をとる
He was the patron of craftsmen.
職人のパトロン

ペンシルバニア大学博物館Egyptian Galleries (英語)
A New Look at Ancient Egypt @ UPMAA
バステット《セクメト》女神の夫という
*https://www.treasuregategallery.com/
https://www.per-bast.org/ 獣頭人身
https://xoomer.virgilio.it/francescoraf/cise.htm 人頭蛇身

LINKS
Ptah From Wikipedia, the free encyclopedia
https://en.wikipedia.org/wiki/Ptah
Ancient Egypt: the Mythology - Ptah
https://www.egyptianmyths.net/ptah.htm
Symbols: Architect's transit, level, plumb-line, bricks, djed
Cult Center: Memphis
https://www.crystalinks.com/ptah.html
google rank6 The Centre for Computer-aided Egyptological Research (CCER)https://www.ccer.nl/

https://www.nemo.nu/ibisportal/0egyptintro/1egypt/index.htm
The Spirits of Nature Religion of the Egyptians By Ottar Vendel

meエジプトの植物神 Ptahプタハ神⇒オシリス

*日本のWikipediaにはオシリスはあるがプタハなまだない2006/04/22閲覧

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(このページは、2004/12/02に 初めて upしました byM)

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