樹木は古くから信仰の対象となり、
いわゆる聖樹として崇拝されてきた。
そのうち、古代西アジアで発祥し、
樹木によって生命の源泉、人類の誕生を
象徴的に示す樹木崇拝の一表象を特に
生命の樹(木)と呼ぶことがある。
そこではは多くの樹の中でもとりわけ
ナツメヤシが古代人の崇拝の対象となり、
乾燥地帯にあっても枯渇することのない
生命力の主題となった。
アルスラン・タシュの象牙(「シリア国立博物館」蔵 )
中央の聖樹のデザインは
ヤシの木から着想をえたもので
しだいに抽象化されて、
プロト・アイオリス式柱頭の
渦巻き型柱頭に展開していく
(講談社 世界の博物館18 増田精一・杉村棟編 昭和54年刊)
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http://www18.tok2.com/home/ventvert/mythology
植物を縛リ付ける行為は
「生命の樹」を典型とする聖樹は世界各地で
装飾文様として使われている。
イランではハオマと呼ばれたがこれは葡萄だとされる。
聖樹は多くは聖樹や女神を伴った形で
装飾文様に使われる。
すでに前3000年紀のスーサ出土の円筒印章には
動物を伴った樹木文様や
樹下に聖獣を配したものがある。
なお、ヨーロッパのキリスト教美術でも
生命の樹として葡萄がしばしば描かれ、
今も行われる枝の主日のオリーブやナツメヤシの祝福、
またクリスマスツリーも聖樹崇拝の名残といえる。