生命の木 聖樹

リンゴ(林檎)
学名:Malus pumila
科名:バラ科リンゴ属
英名: Apple

リンゴに関する項目は、とても膨大です。 ちょこちょこと見てはいましたが、
よくまとめてありません 。
リンゴ(とイチジク)はあまりに広大で⇒課題のまま残っていました。 不備はしかたがあしませんが、一応まとめます(^^; (イチジクはこちらへ ⇒egypt/itijiku.htmlへ)

ちなみに、…イチジクとは、聖書に最初に出てくる植物です。 アダムとイブがエデンの園の「善悪を知る木」の木の実を食べたところ、 裸であることを知り「イチジクの葉をつづり合わせて、腰を覆うものとした」 と創世記三章
そして「知恵の実」とは・・リンゴであるのかどうか?・・こちらは[植物名としては出ていない]のである。

God took the man and put him in the Garden of Eden to work it and take care of it.(2-15)

(アダム:最初のガーデナーとなった)
 

イメージシンボル事典

イチジク:栽培されたもっとも古い果実
エジプトのシカモアイチジクは生命の木⇒
いちじくとブドウ(ウマとロバと同じくありふれたの組み合わせ)…イチジクの木とブドウづるの下に座っていることは平穏無事の理想的な生活と考えられた(列王記)

一方・・

りんご:大地:この世の物質的欲望と歓喜一般の象徴


http://elekitel.jp/elekitel/nature/2012/nt_119_ring.htm[樹木の個性を知る]というシリーズ・・文:生原 喜久雄(はいばらきくお 東京農工大学 名誉教授 森林生態学)では、 リンゴにまつわる3大伝説として、3つほど出ていましたが、 それは、

「アダムとイブの伝説」

 聖書に蛇の誘惑で、アダムとイブは禁断の木の実であるリンゴを食して楽園を追われたと記載されているが、旧約聖書の舞台となったチグリス、ユーフラテス地方には当時、野生のリンゴがあったとは考えられないので、アンズかダイダイではないかという説がある。

※ 荒俣宏は、後述のように 「現代語訳聖書でリンゴとされている果物は、実は多くがマルメロであるらしい。」という。

「ウイリアム・テルの伝説」

ウイリアム・テルは13世紀ころのスイスの伝説上の人物で、悪代官に命じられ、息子の頭にリンゴをのせて、弓矢で見事に射抜くという話が伝えられている。リンゴがヨーロッパで広がり、交配育種によって現在のように大きくなってきたと考えられるのは18世紀の末だと考えられているので、13世紀当時のリンゴは直径3センチ程度と思われる。非常に小さなリンゴを射抜いたことになる。

※3センチとは、それはすごい・・

「ニュートンのリンゴの伝説」

リンゴの落ちるのをみて、アイザック・ニュートンは17世紀に万有引力説を提唱した。その樹のクローン(接木繁殖による複製)が東京小石川植物園やいくつかの場所に植えられている。


以上の3つでした。

とにもかくにも イブのリンゴ



人類初めの女イブのリンゴ、・・そしてなお
現代のアメリカンテレビムービー(2006年に大ブレーク)「デスパレートな妻たち」にも

God planted a garden eastward, in Eden, and there
he put the man whom he had formed.
Out of the ground God made every tree to grow
that is pleasant to the sight,
and good for food;
the tree of life also in the middle of the garden, and
the tree of the knowledge of good and evil.

エデンの園は、見て好ましく、食物になる
果物のなる木々のガーデンだった
そして・・問題の木は
生命の木
善悪の知識の木
花の王国 (3) 有用植物(荒俣宏著平凡社)より以下引用

リンゴ:原産地アジア西部、ヨーロッパ南東部

中国名:苹果(りんご)
・・宮澤賢治「銀河鉄道の夜」の表記はこれ

4千年ほど前から栽培が始まったと推定されるバラ科の果樹
原産地は中央アジア付近と考えられ、古代に西と東へ伝播した
西へ移ったものは現在の赤く大きなリンゴへと淘汰されたが、中国から日本へと渡ったものは、実が小さくほとんど生食にならなかった。
日本では明治に入り、アメリカから現在のリンゴを輸入した。当初、在来の「林檎」と似ても似つかず新しい名が考えられもした。
ケルト人の伝説では、黄泉の国アヴァロンはリンゴの島で、戦いに傷ついたアーサー王もこの島に送られている。
ギリシア神話でも西方の海に「黄金のリンゴ」の島があって、ヘスペリデスの守りを破って、ヘラクレスがこれを奪取したという。
聖書のエデンの園の禁断の果実は、今ではリンゴのこととされる。これは ラテン語で「悪」と「リンゴ」が似たつづりであったことが関係ありそうである。
ただしこれらのリンゴは現在のような大きなリンゴではなく、イギリスでリンゴ酒の原料としている小果であった。
現在のような品種は16世紀に改良が始まったもので、更に19世紀になってようやく生食に耐える美味な品種ができたにすぎない。
ジョニー・アップルシードJohnny Appleseedという巨人がアメリカ中に広めたという伝説のリンゴも、それほど大粒のものではなかったようだ。(荒俣宏「花の王国・有用植物」1990)

Johnny Appleseed stamp 5c 1966 issue

http://syossetkids.blogspot.jp/

あおいりんごりんご: 長寿と健康

旧約聖書では罪の象徴
ギリシア神話では美と愛のシンボル

林檎を植える時の寿命だけ生きられる、ハロウィンに食べるリンゴは健康の源。
An apple a day keeps the doctor away.(一日一個の林檎で医者いらず)

以上の引用は: 「世界のラッキーアイテム77」 (大和田聡子著ダイヤモンド社2006年刊)
*イチジクもいろいろあり(カプリイチジク、シカモアイチジクなどなど)

イチジクのジュエリーはないようですが、リンゴのジュエリーは沢山あります


桃珊瑚(さんご・サンゴ)『林檎』のK18WGペンダント・トップ

★ニナリッチ★赤いカーネリアンのリンゴ

ヘラクレスも探しました!【黄金の林檎】はいかが?Vincenzo Mazza作 シェル カメオ ルース

エデンのりんご

中川木材産業株式会社のサイト「聖書と木材」にある木の名前(24種)

ぶどう 杉 いちじく オリーブ なつめやし 樫
アカシヤ ざくろ もみ バルサム 柳 アーモンド りんご ミルトス びゃくだん えにしだ ヘンナ ポプラ ひのき テレビン くるみ こくたん うばめがし 月桂樹

黄金の林檎を拾うアタランテ


ヒッポメネースの投げる黄金の林檎を拾うアタランテー(部分)


グイド・レーニ Guido Reni 1575-1642: 『アタランテAtalantaとヒポメネスHipomenes 』(1618年)・・・ Wikipedia に マドリッド、プラド美術館所蔵とあるが、カポディモンテ美術館(ナポリ)蔵では? 2010年の カポディモンテ美術館展で見ているので、と思ったら、これは2枚あるらしい・・後者のものが後の作品。 ( 1625)木の実はとにかく小さいですね。(絵は大きい)

アタランテーは処女狩人であったが、自分を徒競争で負かした相手と結婚すると約束した。彼女が負けたのは、ヒッポメノスが彼女の競争路に落としたアプロディーテーの3つの黄金の林檎を拾うために立ち止まったからであった。(Wikipedia:黄金の林檎


黄金の林檎は、リンゴではなく、柑橘類、あるいはマルメロとされる。
荒俣宏は、「花の王国(3)有用植物」のマルメロの項に
「原産地トルキスタン地方から古い時代に地中海世界に移入され、ギリシア・ローマ時代にはすでに重要な果物であった。」
「古代ローマではウェヌスに捧げられる果物であり、この女神の像はパリスから贈られたマルメロを右手に持っている姿で描かれることが多かった」という。
「また現代語訳聖書でリンゴとされている果物は、実は多くがマルメロであるらしい。」という。

マルメロ
学名: Cydonia oblonga
英名:quince
漢名: 榲桲

生食はできない
マーマレイド=マルメロジャムから:Wikipedia

金の林檎 ギリシア神話

黄金の林檎のプレゼント


古代ギリシアでは、林檎はもっぱら愛情のしるしとして、
恋人たちは林檎のぶつけ合いをした
といわれる。

意思表示ですね。
古代中国では、詩経にもあるように 別の果物を投げたんですが、
人間というものは
洋の東西を問わず似たようなことをしていたようですね。
西の小唄~~~~
私は林檎私を投げたは誰か
お前に焦がれるお人、
なんと聞いては下さるまいか。

私とて、またお前さまとて、
ついには萎れてしまう身なのを。
東の小唄~~~~~~(詩経「有梅」)
 なげうつに有り  (これから梅をなげるわよ )
 その実七つ  (その実は七つ )
 我を求むる庶氏  (私が欲しい人、応えて) 
 その吉なるにおよべ ( さあチャンスよ)
 

ギリシア神話の 黄金の林檎の話の内容
アキレウスの父ペーレウスが海の女神テティスと結婚した時、
披露宴に呼ばれなかった争いの女神エリスが、
黄金の林檎を食卓の上に放り込んだ。
その上には「一番美しい女神に贈る」と記してあった。

黄金の林檎のプレゼントとは・・・すなわち、
争いの種のプレゼント

・・・ オリンポスの女神たち、
ヘラ(ゼウスの妻)
アテナ(知と武の女神)
アフロディティ(愛と美の女神)は
この林檎を自分のものと主張。・・・・
ゼウスはトロイアの王子パリス(プリアモスの子) に審判役をおしつけた。
自分を選んでくれたら へラーは 世界の支配権を与えるといい、
アテ-ナは あらゆる戦いにおける勝利とそれにふさわしい叡智を、
アプロディーテは 世界中で一番美しい美女を彼に与えると約束。
パリスは富や権力や名誉よりもアプロディーテのプレゼントを選び、
ゼウスとレダの娘スパルタの王妃ヘレネーをとり トロイア戦争の原因を作る・・という物語。
Three goddesses, 
Athena, Hera and Aphrodite quarreled over 
a golden apple with a sign that 
it should belong to 
the most beautiful among them. 
No one wanted to take a task of choosing 
between three goddesses. 
Zeus therefore sent them off to Paris, 
son of Priam, king of Troy. 
Paris decided in favor of Aphrodite,
 who had promised him
 the most beautiful mortal woman, Helen, 
the wife of Menelaus. 
The Greek playwright Aeschylus called Helen
 'destroyer of ships, 
destroyer of men, 
destroyer of cities'. 

The result of Paris' decision was the Trojan War. 

The Judgment of Paris
http://www.uoregon.edu/~rbear/congreve2.html
        
《これぞお使いの神ヘルメスがパリスに届けた黄金の林檎です》
ヘルメス金の林檎 《ルーベンス:部分》
ところで「パリスの審判」は
ギリシャ神話の美人コンクール(世界初のミスユニバース)
などといわれるが、
古代ギリシアにおいては、
見た目の良さと中身の良さは
ほとんど同じものとされており、
女神たちにとってこの美の審判とは

美醜の問題というより
《そんなもの判断してもらわなくても自信いっぱい?》
女神としての威信の問題だったのである

・・・・・・・・・
黄金の林檎は
神々の園ヘスペリデスになっているという・・

この主題の絵は・・ TheLoversamongTarotCards
リューベンスやクラナッハ他のこのテーマの
「泰西名画」や岩波文庫の書き抜きが読めます
その他
http://www.love-italy.net/topics/davinci/no03.html


ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの絵

"ヴェヌス・ヴェルティコルディア"1864-68年
「心変わりを誘うヴィーナス」の意味。 
手にした黄金の林檎と矢は、男性を破滅へと導く、
女性の魅力と危険を象徴しています。
東京藝術大学美術館
 
  apple リンゴ・大都市・白人びいきのインディアン 
  Apple アップル(macのアップル社のこと) 
  apple-polish ご機嫌を取る・ごまをする 
  apple-sauce アップルソース・でたらめ・たわごと 

「白雪姫」の重要アイテム

毒りんご

魔女の差し出すリンゴと 籠の飾りの赤いリンゴ
(photo 2009.03.19)
グリム兄弟の『グリム童話[[Kinder und Hausmarchen]]

赤いリンゴ

林檎の実ではなくリンゴの花の話も少し

リンゴの花

DSCF4435

Wikipediaのリンゴの項を見たが、文学(古典)に関するものはのっていないが、 例えばゴールズワージーの 『林檎の樹 』(原題:The Apple Tree、1916年)などが思い浮かぶ

初恋:島崎藤村

 

まだあげ初めし前髪の
林檎のもとに見えしとき
前にさしたる花櫛の
花ある君と思ひけり


やさしく白き手をのべて
林檎をわれにあたえしは
薄紅の秋の実に
人こひ初めしはじめなり


『若菜集』:島崎藤村の処女詩集。1897年春陽堂

リンゴの絵画

春(リンゴの花) 部分(1856-1859)
Millais, John Everett (1829-1896)

Lady Lever Art Gallery レディー・リヴァー美術館(英)
Oil on canvas 110.5 x 172.7 cm

http://art.pro.tok2.com/M/Millais/

「りんごの画家」と呼ばれたセザンヌ

  ポール・セザンヌ(1839-1906)

[生涯で制作した200点の静物画のうち、60点以上の作品にりんごを描いたほか、「りんごひとつでパリを驚かせたい」としばしば口にしていました。]

http://www.polamuseum.or.jp/sp/cezanne_2015/


ルノワール「リンゴ」

ワイエス「霜で覆われたリンゴの木」

セザンヌ「リンゴとオレンジ」

モネ「リンゴの入った籠」

カミーユ・ピサロ「リンゴ狩り」

メアリー・カサット「林檎に手を伸ばす赤ん坊」

カミーユ・ピサロ「エラニーでのリンゴ狩り」

ポール・セザンヌ「りんごと瓶とスープ容れ」

油絵 熟したりんご

岸田劉生「壺の上に林檎が載って在る」

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