青髭のテューポン(photo byM 新アクロポリス博物館)
上は「青髭のテューポン」というアルカイック期の石造彫刻(前7~前6世紀)、
The Three-bodied Daeamon という案内で、
「怪物」というけれど和顔愛語的(?)で、にこやかな感じwww。
へカトン神殿の破風だったようだ。
greece/typhon.htmlで見たように、
ギリシア神話のティーポンは、ティータン族でガイアの末っ子。怪物じみた神で火と風を支配する。
魅力的なこの像を知って、はるばるアテネにこれを見に行きました。
(写真はこちらにも「photo byM 20240611)
楽園に棲む、
美しい、
神秘的、
不老不死
異能をもつ、
人語を解する
賢者の友、英雄の伴侶、人間を災いから守る、
魔法を使える、天気を操る
超巨大あるいは超小さいか目に見えない、
翼をもつ、空を飛べる、
人々に崇め奉られる
命・生を考えさせる
https://note.com/mitsuotoine/n/n1b74a0256b34 ※ちなみにバイ・ルー(白鹿) さんは中国の人気女優www。
新しめの文献
聖獣 (アルケミスト双書 闇の西洋絵画史)
山田五郎さんの西洋絵画史「闇の函」第2期【白の闇】篇にあり、
創元社 (2022/1/21)
山田 五郎
■まえがき(〈8〉聖獣)
聖獣には、大きく分けて2種類あります。
ひとつはユニコーンやグリフィンなど
空想上の動物で、人に恵みをもたらすもの。
中国の麒麟や鳳凰と同じ「瑞獣」です。
同じ架空の生き物でも、人に害をなすものは、
怪物や悪魔の範疇に入れられます。
もうひとつは、羊や鹿など実在の動物で、
ギリシャ神話の神々の使いや
キリスト教の聖人の象徴とされるもの。
日本の山王神に対する猿や
稲荷神に対する狐と同じ「神使」です。
いずれも歴史画や宗教画において
登場人物が誰であるかを示す「アトリビュート(持物)」
として描かれることが多いので、
聖獣への理解を深めておくと、
西洋古典絵画の解読に役立ちます。
■目次(〈8〉聖獣)
◆I 伝説の聖獣
ユニコーン
ペガソス
グリフィン
ヒッポグリフ
ヒッポカムポス
ウロボロス
フェニックス
◆II 空の聖獣
鳩
白鳥
ペリカン
鷲
孔雀
雄鶏
梟
鶸
大鴉
◆III 地の聖獣
小羊
鹿
ライオン
豹
牛
馬
驢馬
豚
狼
犬
白貂
兎
◆IV 水の聖獣
魚
鯨
海豚
◆Column
妖精
猫
| 蛇図像文献|
西欧古代神話図像大鑑:
Vincenzo Cartati, Le imagini de i dei de gli antici (1556年)
「古人たちの神々の姿について」の全訳
大橋喜之著 (八坂書房2012)
bibliotheca hermetica (ヒロ・ヒライ、ルネサンス思想史)の大橋喜之 コレクション
世界の雑学ノート
https://world-note.com/mythological-creatures-in-china/
中国の神獣一覧 |龍や麒麟から四獣まで14体紹介
ニコニコ大百科 https://dic.nicovideo.jp/a/%E8%81%96%E7%8D%A3 聖獣とは、人々に崇め奉られる獣たちのこと。霊獣ともいう。
聖なる地(聖地)を守る守護神
主な聖獣の皆様(32)
アピス
アメミット
アルミラージ
ギルタブルル
タウエレト
スフィンクス
パピルサグ
ペトスコス
ベンヌ
ムシュフシュ
スレイプニル
アイラヴァータ
ヘケト
バロン
麒麟
鳳凰
霊亀
竜(龍)
四神
青龍
朱雀
白虎
玄武
狛犬
白澤
ヒルディスヴィーニ
アイラーヴァタ
ヴァラーハ
バステト
ユニコーン
ペガサス(天馬)
ブラーク
日本の神獣
https://xn--u9ju32nb2az79btea.asia/divine_beast/
大口真神(オオクチノマカミ)
八咫烏(ヤタガラス)
多邇具久(タニグク)
白狐(ビャッコ)
フェニックス
✖ケルベロス
✖クラーケン
✖シーサーベルト ✖人狼
ドラゴン
✖ワーム
✖ゴーレム
ユニコーン
ペガサス(神馬)
✖キマイラ✖サラマンダー✖ハービー
四神 北の玄武 南の朱雀(鳳凰、フェニックス、不死鳥)西の白虎 東の青龍(蒼龍)
スフィンクス
✖ヒドラ ✖サイクロプス ✖オーク ✖マンティコア
ケンタウロス
✖ミノタウロス グリフィン ✖ラミア ✖ヘル・ハウンド ✖ウェンディゴ ガーゴイル ✖バジリスク ✖ロック ✖マーメイド ✖スライム
一般的な名称はこのあたりでつきそうです。ここでは、聖樹聖獣文様で、蛇関係の「主な聖獣の皆様」を中心に詳しく見ていくことにします。まずはギリシア神話から。(続く)www