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葡萄樹の下

葡萄の棚づくり

ローマ時代のブドウ栽培

紀元前1200年から900年にかけて、フェニキア人は、後のカルタゴにてブドウ栽培を発展させた。ローマの作家であるコルメラ(Columella)は、西暦65年にローマのブドウ栽培についての詳細な記録を De Re Rusticaという12冊の書物にまとめた。 コルメラは、ブドウ樹の棚仕立てを提唱した最初の一人であった。(Wikipedia20150304参照)

me蒲萄棚というのは、蒲萄棚の下に安楽椅子をおいた饗宴図が浮かびます。
アシュールバニパル Ashur-bani-pal王と王妃の饗宴 (紀元前7世紀 ニネヴァ出土 大英博物館蔵)
「枝がまだ直線的。葡萄の実や葉が先端部についていなければ葡萄の木とは断定しにくい。」と、石渡美江「海獣葡萄鏡」にありましたが・・。

それはともかく、一見して、蒲萄樹の下にいるのだとばかり思っていたら、ヨナはヒョウタンの木の下にいるという。
アクィレイア大聖堂の舗床モザイクAquileia,Duomo

ヨナのパーゴラ

アクィレイア大聖堂舗床モザイク 313年~319年頃


Jonah resting in the shade of a pergola
Aquileoa,Duomo,floor mosaic
世界美術大全集 西洋編7・西欧初期中世の美術P122  図102、103) 
https://www.alinariarchives.it/に画像あり

meこの植物、蒲萄には見えませんが棚づくり=パーゴラとあり・・・ヒョウタン(か西洋カボチャ) (Bottle-gourd Plant)で、ひょうたんは飲み物を入れる、巡礼のシンボルとも
https://blog.livedoor.jp/cucciola1007/archives/1134648.html
Wikipediaの「ヨナ書」では

ヨナは、1度滅ぼすと言ったがそれを中止し、イスラエルの敵であるニネヴェの人々をゆるした神の寛大さに激怒する。
ヨナがその後庵を建ててニネヴェがどうなるか見るためにそこに住んでいると、その横にひょうたん(トウゴマとも)が生えた。ヨナはひょうたんが影を作り日よけになったので喜ぶが、神は虫を送ってひょうたんを枯らしてしまう。ヨナが激怒して、怒りのあまり死にそうだと訴えると、神はヨナに向かい、ヨナがたった1本のひょうたんを惜しんだのだから、神が12万人以上の人間と無数の家畜がいるニネヴェを惜しまないことがあろうかと諭す。

Vieira Camino de Santiago.jpg
"Vieira Camino de Santiago" by Retama - Foto propia. Licensed under GPL via ウィキメディア・コモンズ.
ホタテガイは、巡礼のシンボル,水筒代わりのひょうたん

聖堂装飾プログラム

4世紀のキリスト教徒の墓廟装飾

『世界美術大全集 西洋編7・西欧初期中世の美術』

確実に4世紀の教会堂を飾るモニュメンタルな壁画の作例として今日まで残るのは、数例のモザイク壁画だけで、ローマに残る350~360年代の美しい円形堂として有名なコンスタンティナ廟堂(現サンタ・コンスタンツァ教会)、ミラノに残るサン・ロレンツォ教会付属八角堂の墓廟(現サンタクィリーノ礼拝堂動)、スペインのタラゴナ近郊の縁系堂墓廟の4世紀のモザイクだけである

これは、「通常は床装飾のために発展したローマ時代の大理石モザイクが 天井装飾になっている。」
『世界美術大全集 西洋編7・西欧初期中世の美術』「教会堂装飾の創始」(P121~134)名取四郎(-2005)・・世俗美術との境界は曖昧であった

Mausoleo di santa costanza, mosaici 03.jpg
"Mausoleo di santa costanza, mosaici 03" by beginning of IV century artist - internet. Licensed under Public Domain via Wikimedia Commons.

コンスタンツァ墓廟には内容及び様式の点で全く性格の違う2種類の壁画が存在する


直接キリスト教を示すモティーフや場面は一切示されず、古代的な多彩な装飾パターンで埋めつくされている。
組紐文が織りなす。また単純に繰り返される小さな円の中に、鳥や動物、飛翔する童子、勝利の女神、全身像や胸像の人物像を配したもの、白い地色にアップリケの用に任意に果実や花の小枝、鳥や金属製の器具を配したもの、また実をつけた蒲萄蔓で埋め尽くして中央に女性胸像を配し、周辺に蒲萄つみや運搬、ぶどう搾りの童子たちを描いたもの。
こうした多彩で美しい装飾モティーフは、当時のローマ世界の公共建造物や貴族の館、別荘の壁画や床装飾の広範なレパートリーの中から選ばれたものに違いない。
したがってこの周歩廊天井の装飾は当時の世俗美術とキリスト教美術との境界線の曖昧さを示し、世俗美術がそのままキリスト教徒の墓廟装飾に転用された例とみてよい。

「聖堂装飾プログラムの発生と展開

「聖堂装飾プログラムの発生と展開」(p349~357)宮坂朋・・葡萄の収穫=再生=キリスト再臨に格上げ

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