Greece: Crete,
ギリシア クレタ島 紀元前1,500
Herakleionイラクリオン考古学博物館蔵
「美術史家地球をいく」より (木村重信著 ランダムハウス講談社2008年12月刊)
伝説の島
・・「葡萄酒色の大海の中に、クレタなる地あり。海原に囲まれたる、美しk豊かなる地。」(オデュセイア)
ミノタウロス伝説
ミノス文明の盛衰
・・1878年ミノス・カロケリノス発見、1900年エヴァンズ発掘
それまでのギリシア最古のミュケナイ文明より古い
前2000世紀前半に開花
前1700年ごろ地震で破壊
前1450年ごろミュケナイ人により破壊
クノッソスの遺構
・・クレタ島の中心都市イラクリオンの南方
地母神を象徴する玉座
エヴァンズはクノッソスを宮殿であると考えた=定説×
H・G・ヴンダーリヒの新説は、死者のための館=神殿○
1.「玉座の間のグリフォン」は古代ローマの骨壷に現れる
2・階段や排水溝などに石膏が用いられ大勢の人が生活したと考えられない
鷲の頭と翼(ここでは翼はない)、獅子の身体と蛇の尾をもつグリフォン
=死と戦いの神としての地母神を象徴する動物
ユリの花(玉座の両側の壁)・・柱(=地母神)と結びついて豊穣を表す
玉座・椅子はそれ自体が地母神を表す
(エジプトの地母神イシス=玉座の神、席の神)
「椅子がもともと受容的で、母性的な人間形態であったことの名残は、
現在でも椅子の各部分が、腕、背、瀬などと呼ばれていることにも表れている」
地母神の豊穣神としてのシンボル・・
ユリ、樹木、鳩、牡牛、山羊
死や戦いの神としての象徴
グリフォン、獅子、蛇、楯、弓、両刃の斧(ラブリュス)
蛇女神と壁画
クノッソスには王の彫像が一つもないのに、蛇女神がいくつか見出される
両手に蛇を握り、
帽子の上に獅子を乗せ
胸の開いた短い上衣と
模様のある長いスカートをはいて
装飾つきンドをきつく締める
獅子は地母神の象徴動物であり、蛇も再生を意味して地母神に随伴する。 よって、蛇女神は地母神
2010-08-18
母なるもの(地母神) |
https://www.culture.gr/2/21/211/21123m/e211wm01.html The "Snake Goddesses". Faience figurines of the so-called "Snake-Goddess", from the Palace of Knossos. Typical features of these religious figurines are the upraised or stretched arms wielding the crawling snakes, the thin-waisted bodice which left the breasts bare, and the characteristic, flounced skirt with the apron. They are outstanding specimens of Minoan miniature sculpture, dated to the MM III-LM IA period (17th-16th centuries B.C.). |
蛇 図像学 |
(このページは 2004/08/15 初UPしました)