唐草図鑑


ペルシア美術

ブラ-ク(イスラームの霊獣)


アーガ―・ミーラク=ハサニー画 『予言の書』(約86×45センチ)
1560年頃 サファーヴィー朝君主タフマスプ一世のための大型写本
アーサー・M・サックラー美術館蔵(ワシントン)

冠を被った人間の頭部、馬の身体、駱駝の脚と尻尾(尻尾は孔雀のこともある)血穴翼をもつ、馬具を備えた霊獣

コーラン「夜の旅」(第17章)

Buraq

すぐわかるイスラームの美術―建築・写本芸術・工芸 』桝屋友子著 (東京美術2009年10月刊)

イスラムの霊獣のうち最も重要なのは、 ムハンマドが神の奇跡で天界を旅した時(「ミウラ―ジュ」という))ムハンマドを乗せたブラーク


ミウラージュ

顔を隠したモハメッド
https://zombietime.com/mohammed_image_archive/islamic_mo_face_hidden/

ムハンマドは神ではないので絵画上の規制はない。 14世紀後半から15世紀にかけては、ムハンマドは強調のため他の人間より大きめに、多くの場合緑色の長衣をまとい、金色の光背または頭光を帯びて描かれる。緑はイスラームの信仰の色とされ、普段のムハンマドの着衣の色として定着。 
16世紀以降はムハンマドの顔を描く事が忌避されるようになる。顔の前に白いヴェールを垂らして見えないように工夫している。


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