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ローマの遺産―“コンスタンティヌス凱旋門”を読む 2010年1月八坂書房刊 謎を秘め永遠の都に立つ記念碑にイタリア美術界の鬼才が挑む 著者: フェデリコ・ゼーリ 1921‐1998。イタリアの美術史家・美術鑑定家。P.トエスカ、R.ロンギに師事。「パラゴーネ」誌をはじめとする内外の美術雑誌に研究論文を精力的に寄稿、数々の真贋論争の火付け役となるなど、独特の存在感を示す論客としても知られた 訳者:大橋 喜之 1955年岐阜生まれ。1989年以降ローマ在。錬金術書を読むBlog「ヘルモゲネスを探して」更新中 |
・・・美術作品=一つの交感コミュニケーション手段、
私たちのなす事の全ては(顔立ちすらも)文化の産物である
Wikipedia(Arco di Costantino)315年
さて。この、長い分析・長い注視をむけてローマの遺産―“コンスタンティヌス凱旋門”を読む書を、一読しましたが、凱旋門は私としては今はここまでです・・(>_<)
こちらのテーマは、ヘビ画像 蛇と女・・・・初めのシモネッタの蛇の首飾りのあたりのみです・・・・
…というのが、フェデリコ・ゼーリの解釈でした・・・・
ようやく実物を見にブランスのシャンティイ美術館に行ってきました。(2018年6月24日)
シャンティイ城 @ロトンダ
膨大な数の古典画!その中の、生え抜きの絵画のあるロトンダに、お目当ての蛇のネックレスの絵画が。
ピエロ・ディ・コジモのシモネッタ・ヴェスプッチ(1480年頃)
絵の中、下部にシモネッタ・ヴェスプッチとあり、
額縁に、ピエール・デ・ コジモのプレート
(おまけ)*シャンティイ城の門のミケランジェロの「奴隷」その他の旅記録
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検索の結果は西洋でなく東洋・・・ ◆ネパール―小さな生神クマリは、 蛇の首飾りをつけ、シヴァの眼を持つ ・・? |
![]() 大安寺の馬頭観音。 一木彫り。秘仏。 |
馬頭がなく、かわりに胸飾り、そして足首に蛇 ◆馬が牧草を喰むように、諸種の悪を食いつくしてくれる仏様: daianji.or.jp/01/0102.html 瓔珞に絡まる蛇・・上向きのようだ 2匹いるのだろうか?縄目状・・ もっとみてみます |
2010年3月24日
2016年3月21日、奈良の大安寺で毎年3月のみ公開される、
馬頭観音立像特別拝観 に行ってきました。
上の冊子「大安寺の美術」所収の像はこちらであった。
木造(榧かやの一木造り) 像高173.5cm
憤怒相の表現:焔髪状態に髪を逆立て、眉根を寄せ眦をつり上げ、
上歯で下唇をかむ
「胸飾と足釧に蛇のからみつく形を表し、
裳の上に重ねて獣皮の腰衣を巻きつけ、
岩座上の踏み割蓮華の上に立つ」
説明には「異形の忿怒像であることから本来の尊名はなお定まらない」とある。
公式サイトで見られる像は、
このように、鉾と蓮華を持ち
円光をつける
こちらのブログがこのお寺の概観についてよく調べておられる。
宝仏殿には造営初期の瓦と、最も多量に出土する「大安寺式瓦」の比較展示があった。瓦と唐草文についてはこちらに続く 。テーマの
蛇のネックレスの方であるが、シヴァ神のコブラの首まきを以下に追加・・
シヴァ神である。像が大きいので驚く‥そして蛇の首飾りである(コブラであるが)
→仏教美術入門 仏教の天部 (仏になったヒンズー教の神)
フェデリコ・ゼーリの言葉再掲
「美しきシモネッタ」という絵画で、こうした類を前にして大切なのは、主題に関するものから技法に関するものまで、できる限りたくさんのデータを収集することが大事、という話。
実に長い分析・長い注視を具象作品に向けた後、やっと何事か類型的でないこと言い得るようになる・・と。
長い時間を経て。自分の言葉を獲得するwww
女(女神)の持つ生命力を表す唐草と、その逆の、命の死を表す
女と蛇ということであるか、続けてみます。
クレオパトラと蛇へ。
ロラン美術館のイブは・・のちほど。(旅は2014k/francais_autun.html)
First update 2010年3月24日;Modefied2025/09/26
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