wikipediaにはDeath_of_CleopatraというCategoryカテゴリーがあります。
The dramatic death of Cleopatra, or suicide, by the bite of a poisonous snake was an increasingly popular theme for western artists starting in the Renaissance period.
豹の毛皮をまとうエジプトの神とか、ネコ科動物を従えた古代女神は伝統でした・・
プルタルコスもクレオパトラは完璧な毒を求めて、囚人で実験したと主張している。
それをもとにした絵。
「クレオパトラの自殺方法はヘビではなく服毒自殺だった」
Cleopatra died of drug cocktail not snake bite - Telegraph
gigazine.net/news/poison_of_choice/
「アントニウスの後を追うようにクレオパトラが自殺したのは紀元前30年8月12日のこと(享年39歳)。
アスプコブラに腕または胸をかませて自殺したというのが古来からの通説です。」
クレオパトラの死は歴史上のロマンックな悲劇の一つだ。
しかし2000年後の今日、法医学の専門家によって、事件を捜査したい。
その出来事の100年以上後に書かれたプルタルコスの証言は、真実なのか?
いちじくのバスケットに入れられた毒蛇・・この蛇は2メートル半くらいの長さの大きな生物である。
その生き物はオクタヴィアヌスの警備の目をくぐってどこへ消えたのか?
21世紀の犯罪捜査官には、これは殺人の明白なケースである。
プルタルコスはこれを知っていたので、確信を装うことを避けるだけの十分な歴史家だった。
But Plutarch, knowing this, was historian enough to avoid pretence of certainty.
「その件の真実は、だれも知りません」
"The truth of the matter,
" he said, "no one knows."
en.wikipedia(2025・09・25閲覧)
プルタルコスによると、エジプトの女王クレオパトラは自殺を図るにあたり、死刑囚に様々な猛毒を試し、アスプ(ギリシャ語のaspisから来ており、プトレマイオス朝エジプトでは通常エジプトのコブラを意味し、ヨーロッパのアスプではない)に噛まれるのが最も恐ろしくない死に方だという結論に達した。
2010年にドイツの歴史家クリストフ・シェーファーと毒物学者ディートリッヒ・メブスは、この事件について広範囲に研究した後、クレオパトラは毒のある動物に噛まれるよう誘い込むのではなく、実際には毒ヘビ、ウルフズベール、アヘンの混合物を使用して自殺したという結論に達した。
改めてまとめてwikipedia画像をみると、中世のロマネスク教会のミソジニー(女性嫌悪)、好色女の戒めの図像との関連がわかります。
サン=ピエール・ド・モワサック教会のポーチ側面の彫刻(12世紀)が思い出されます。7つの大罪の色欲。
(2019年6月旅記録)
吸乳2015k/J-L-Marx.html
クレオパトラ(1963年) - 20世紀フォックス
エリザベス・テイラー(1932-2011)
参考1:https://galleryhopping.livedoor.blog/
参考2:
https://mementmori-art.com/
エドモニア・ルイス(1844- 1907) (wikipedia:19世紀末黒人女性芸術家)による彫刻作品、 Smithsonian American Art Museum
彼女の最大かつ最も重要な彫刻
「
クレオパトラが王冠を失った後に毒のあるアスプに噛まれる場面を描いている。」
クレオパトラは官能的な美しさと悪魔的な力を兼ね備えた女性と考えられており、彼女の自殺は芸術、文学、映画で繰り返し描かれてきました。
「エドモニア・ルイスは『クレオパトラの死』で、死を表現する洗練された落ち着いたビクトリア朝のアプローチから逸脱し、エジプトの女王を乱れた洗練されない方法で描くことで革新的なセンスを加えました。」Nelson, Charmaine A. (2007).
クレオパトラと蛇については、
en. wikipediaにあるように、「毒蛇による自殺のイメージは、ウィリアム・シェイクスピアによって不滅にされた。」
en. wikipediaには、 伝説の生き物のHypnalisヒプナリスについて挙げられている。
ヒプナリスは中世の動物寓話に登場する。眠っている間に獲物を殺すアスプの一種。
「クレオパトラはそれを自分の胸に置き、まるで眠りに落ちたかのように死によって解放された。」
Serpent (symbolism)
Snakes in mythology
これらのどの図像の蛇も小さい・・コントロールできる。これに対し中世の胸をかむ蛇は大きい。
更に、イブの「誘惑」とされる図が思い出されます・・
次はオータンのエヴァへ