Warburg研究所

図像学 iconology
Warburgヴァールブルク(ワールブルク)

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Warburg Institute Home Page ウォーバーグ研究所in University of London
現代美術用語集Warburg Institute

近代ドイツの美術史家 アビ・ヴァールブルク
(Aby M.Warburg,1866-1929)

(表記いろいろ…ウォーバーグ(英語読み)ヴァールブルク ワールブルク ヴァールヴェルク )
・連想的思考の可能性を見通す記憶の地図という概念提示、
「アトラス・ムネモシュネー(ATLAS MNEMOSYNE)」(未完の仕事)
(イメージの世界図)
・イメージの横断方法としての「イコノロジ」ー提唱
彼の名を冠した文庫⇒研究所(ハンブルク)
図書の収集 1908年蔵書公開


1912年の国際美術史会での講演

私は、フェラーラのスキファノイアのフレスコ画をめぐって進めてきた解釈方法をとおして、
境界監視人の拘束を打ち破るイコノロジー的分析なるものを示すことができたように思います。
この方法は、古代、中世、近世を互いに関連しあう時代としてとらえ、
民族芸術と工芸品とを美術と同質の表現資料として照合し、
細部にひそむ暗がりに光を投げかけつつ
その細部との関わりにおいて、
作品を取り巻く巨大にして普遍的な発展過程を照らし出そうとするものなのです。


ヴァールブルク・コレクション
平凡社1998松枝到編
細部に宿った神を再び招喚するために
ヴァールブルク学派―文化科学の革新

「神は細部に宿りたまう」
Der liebe Gott steckt in Detail

「われわれは、おのれをそこに見出すところの自分の無知を探索し、
打ち倒さなければならない。神は細部に宿りたまう」

ヴァールブルクのハンブルク大学でのゼミナール(1925)
(「初期ルネサンスのイタリア美術における
様式の変化に関して古代の持つ意味」)でのモットー

「神は細部に宿りたまう」
God's in detail. (神は細部に宿れり)というこの語(トポス)は
ヴァールブルクより前から存在した?

God is in the details = 神は細部に宿る
「神は細部に宿る」(ミース・ファン・デル・ローエ 1886〜1969)説
20世紀前半・最大の建築家。哲学者、芸術家、教育者。
「レス・イズ・モア(Less is more.)」
「建築とは精神の真の戦場である」


「蛇儀礼」訳者加藤哲弘さんによると、 1925年はブルク大学美術史学科の講義11月25日の演習初日のメモ
「親愛なる神は細部に宿る」…15世紀イタリアで制作された最初くかそーねのぜ運面部分を取り上げ、その細部の解釈を試みた。 「この言葉の由来には諸説がある。ヴトケによれば細部をおろそかにしないという、研究者に必須の実証精神を表わす類似の表現は近世以降、多く見られるが、この言い回しは、ヴァールブルクによるものであるらしい。カッシーラーの弔辞の中で引用され、さらにハ、クは、クルティウスの「ヨーロッパ文学とラテン中世」の中に登場したことで、人口に膾炙したと考えらている」

道浦俊彦/とっておきの話(以下引用)
「『神は細部に宿る』という格言(中略)は
英語では"God is in the details"といいますが、
世界3大巨匠の一人に数えられる建築家
ルートヴィッヒ・ミース・ファン・デル・ローエ
(Ludwig Mies van der Rohe, 1886-1969)と、
ドイツの美術史家アビ・ヴァールブルグ(Aby Warburg, 1866-1929)の
お気に入りの言葉だったことまではたどれます。
しかしその元はとなると、代表作「ボヴァリー夫人」で有名なフランスの
写実主義小説家グスターヴ・フローベル(Gustave Flaubert, 1821-1880)の
"Le bon Dieu est dans le detail" だという説と、
イギリスの著名な美術評論家・社会思想家 ジョン・ラスキン(John Ruskin, 1819-1900)だという説があって、
どちらも確認がとれていないようです。(中略)
<読売テレビ>平成言葉事情
道浦俊彦さんの上記のお話は、ネットでの検索、のものだそうだが、
私の検索ではみあたらない。
検索ではローエの言葉とするのが多いが、ここでは この語は、ヴァールブルクのものとしておきたい。
エルンスト・カッシーラーは弔辞で
「神は細部に宿りたまう」という言葉を打ち出したのは
ヴァールブルク自身だった」といっている。
「神は細部に宿る」というトポスの普及者というべき、
面白いわけです。
「彼はジョルダーノ・ブルーノGiordano Bruno (1548-1600) が
『英雄的狂気eroici furoriについて』で述べた
ソネットのように生きて死んだ。」
※ブルーノ
上でトポスという語を使ったが、

修辞学で、ある意味あるいはある心理状態を伝達するために用いる 定型的形態はトポスと呼ばれる。 ヴァールブルクは図像芸術にも同じようなものが存在することを主張した。 (中略) かれは、形態や造形芸術の自然主義的解釈から決別する決定的な大一歩を踏み出した

このように、核心的な語である。

『ウィキペディア(Wikipedia)』
トポス(topos)は、詩学において
特定の連想ないし情念を喚起する機能をもつ場所ないし場面をいう。
ギリシア語で場所を意味する topos に由来する。
日本文学における歌枕も一種のトポスである。
トポスとは何か =文学全般にわたって用いうる常套句(クリシエ)
(http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Library/)

以下は「ヴァールブルクの宇宙」(松枝到)より抜書き。

「ヴァールブルクの宇宙」松枝到

Warburg家(ブリタニカ百科事典)
北アフリカ出身ユダヤ系銀行家一族
ユダヤ人はその職業を表す名前か居住地の名しか名乗ることを許されていなかった
先祖 16世紀 デル・バンコ一族(金融業を示す名 イタリア ピサ)
vonWarburg…Warburgum(ドイツ 中世都市)
ハンブルク郊外アルトナ(自治権あり)移住で
ユダヤ人にとって屈辱的な居住地をあらわす前置詞とる。

1798年Warburg銀行設立
トーマス・マンと同時代のアビは長男
13歳のとき、家督相続権を次男マックスに譲渡
代償として「将来彼のほしいと思うすべての本を買い与える」契約
主題:古代文化の継承・残存(Nachleben der Antike)

古代文化の記憶を保持し続ける女神ムネモシュネ

放浪地図(Wanderkarte) 文化伝統の旅してきた道筋をなぞる地図

イコノロジー(イメージの論理学⇒図像解釈学)
イメージの力、イメージに力を与えている文化というダイナミズム

イコノロジーという言葉の使用の嚆矢
1593 寓意図像書「イコノロギア」チェザーレ・リーバ
(神々の姿形で概念を覆い隠そうと意図された衣服)
⇒1912イコノロジー的分析 イコノロジーという語の復権


検索すると、やはり、ブンガク教育に、重要とされるようだ。
WEB検索
■google rank5 http://www.lit.kyushu-u.ac.jp/コア・カリキュラム(文学分野)の研究・開発<報告書>
〜21世紀の文学部教育に向けて〜2000年3月31日発行
http://www.lit.kyushu-u.ac.jp/core/ch6.html
20世紀の人文学の研究者が集ったワールブルク研究所
以下引用
 今世紀初頭、
アビ・ワールブルクによって創始された
図像解釈学(イコノロジー)
について、
まずイコノロジー誕生の事情とワールブルクの方法を検討する。
インディアンの蛇の儀礼についての彼の論文を読み、
民族儀礼におけるイコノロジーの分析方法を学ぶ。
また未完成ながら彼の方法をよく示す「ムネモシュネ」の成果を紹介する。
次にワールブルクの高弟にしてイコノロジーを完成させた
アーウィン・パノフスキーの方法、
特にイコノロジーの三段階方法論についての彼のテーゼと、
美術作品から映画におよぶその代表的な実践を学ぶ。
たイコノロジーのメッカ、ウォーバーグ研究所のしくみと
そこでの研究方法を紹介する。
さらに、ひとつのイメージがいかに時空を超えて伝承され、
意味が存続し、あるいは変容していくかについて知るために、
イコノロジーの大家ルドルフ・ウィトカウアーによる
と鷲に関するイメージ解読や、
古代の「跪くガリア人」のイメージが伝承されルネサンスから近代にいたるまで
豊かなイメージを供給していたことについてのブレンデルの論文

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E. H. ゴンブリッチ『アビ・ヴァールブルク伝―ある知的生涯』(昌文社)目次
ボッティチェルリに関する学位論文(1888~1891)
美術史を超えて(1891~1897)
フィレンツェ研究への回帰(1897~1904)
心理学的な問題としての様式間の葛藤(1904~1907)
魔に憑かれた宗教改革時代(1914~1918)
象徴の生命(1926~1929)
最晩年のプロジェクト―ムネモシュネ
美術史学におけるヴァールブルクの位置
ヴァールブルク文庫の歴史(1886~1944)(フリッツ・ザクスル)

ドルチェでいこう漫画家森川久美さんのWebページ
http://www1.linkclub.or.jp/~mya/tontenkan/tonten00/02.htm
ロンドン大学(大英博物館のすぐ裏)
大学付属のコートールド美術館の一階「Warburg Institute」

第二次大戦前、ドイツに機関があって、イタリア美術の研究をしていた。
ユダヤ財閥に生まれたアビ・ワールブルクという人が、
お金にあかせて貴重な本や資料を集めて「ワールブルク文庫」を作り、
そこにヨーロッパ中から学者が集まって、研究したり、本を出したりしていた。
ナチスが政権を取ったあと、「文庫」をロンドンに「亡命」させた
「ウォーバーグ」(ロン・チャーナウ著 日本経済新聞社刊)
http://web.kyoto-inet.or.jp/people/katotk/old.html


雑誌『西洋美術研究』
http://www.sangensha.co.jp/allbooks/swa.htm


ルネサンス・バロックの科学と文化
このサイトの表紙の図は薔薇十字団で
bibliotheca hermeticaにある、
薔薇十字会運動に関するページ
薔薇の図像ページ

(平凡社世界百科事典より)

賢者(哲学者)の山と題された、
薔薇十字団の伝説的始祖C.ローゼンクロイツの復活の寓意図
「薔薇十字団の秘密の図形」(1785)の挿図
London Warburgヴァールヴルク研究所蔵


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F. Saxl (原著), R. Wittkower (原著), 鯨井 秀伸 (翻訳)

アレゴリーとシンボル―図像の東西交渉史
ヴァールブルクコレクション
R・ウィトカウアー (著), 大野 芳材, 西野 嘉章

Aby M. Warburg.
『アービ・M・ヴァールブルク―ある学者の肖像―』
(ガーリッツ/ライマース編)
Robert Galitz und Brita Reimers. Aby M.Warburg.
'Ekstatische Nymphe... trauernder Flussgott':
Portrait eines Gelehrten Hamburg:
Dolling und Galitz, 1995. 3-926174-87-0