2012-04-23『オリエントの文様』(小学館)の用語解説は22項目ですが、そのうち2つが、アラビア文字の書体。1つはクーフィックタイ、もう一つはナスヒー体。 文様用語にあるのも興味深い・・
アラビア文字の書体の一つ。垂直、水平方向の直線を基本とした書体。
名称はイスラーム初期の文化の中心であった、クーファ(イラク)の街の名に由来し、アラビア語の書体の中でも最も古くに作られた。
初めは文字の先端が槍の穂先のように尖った簡素な形をなしていたが、
次第に文字の間を唐草文で埋め装飾性に富んだものとなり、建築や工芸の装飾につかわれるようになった。
アラビア文字の書体の一つ。
曲線的で流麗な形をなす。
10世紀ごろより使われ、12世紀ごろにメソポタミアを中心にもっとも盛んに用いられ、イスラーム圏に広まった。
このころよりも時の間を唐草文で埋め、イスラーム美術の中で装飾文様として多く使われるようになった。
習得しやすい書体で、今日では書物や新聞に最もよく使われているも字である。
まず最初に広まったのがクーフィー体である。角張って四角く、水平方向に比較的短く、長く太い縦棒と小さい丸で構成される。イスラーム初期の300年間にわたって、クルアーンは主にクーフィー体を用いて記された。クーフィー体は静的、すなわち動きの少ない安定感のある書体であり、碑文にもふさわしかった。また、それぞれの文字にセリフ(ひげ線)や小さな装飾を加えた派生的書体も多く作られた。
日常的な筆記によく用いられたのは、丸みを帯びた細い筆写体、ナスフ体(ナスヒー体)である。やがてナスフ体は筆記技術が改良され、クルアーンを書写する書体として、クーフィー体よりも好まれるようになった。
偶像や寓意に厳しいイスラーム世界が、文字とそのレイアウトのみによって世界を圧した「言葉と文字の芸術」だった
ドームはたいてい、玉ねぎのような形をしていました。これらの建物の装飾のために施された美しい模様には、植物や人間の描写が見られ、極東の芸術に類似しています。これらの建物の多くには、さまざまな形の雲、ハス、牡丹とともに、不死鳥が描かれています。多くの場合、これらの模様とともに、コーランの節、神の名前、イスラムの預言者の名前などがクーフィック体で書かれており、斬新な図柄を生み出しています。
ラー・イラーハ・イッラッラー、ムハンマド・ラスールッラーハ(アッラー以外に神はなく、ムハンマドはアッラーの使徒である)は、最も広く好んで書かれている一句
INDEX | アカンサス | ツタ | ロータス | ブドウ | ボタン | ナツメヤシ |