農耕民族にとって、雷はとても恐ろしい存在でした。
雷神信仰は、世界中にその痕跡を見ることができます。
紀元前に栄え、古代ローマに滅ぼされたエルトリアの神は、雷神です。 また、卍のマークは「雷」を表す世界共通の印です。
「雷」という漢字は「雨」に「田」と書きますが、田は卍の変化したものです。
正しくは「雨」の下に「田」を三つ書きます。 卍はインドで仏のマークとなり、ナチス・ドイツではハーケンクロイツとなります。他にも卍が元になって雷文という連続模様が生まれ、特に中国では建築物をはじめ、身の回りのいろいろなものの装飾に用いられるようになりました。 (p84)
日本に仏教が入ってきたのは六世紀のことですが、奈良時代の終わりごろになると、各地に仏足跡といううものが作られました。なかでも有名な薬師寺の仏足跡には、このような歌が刻まれています。
四つの蛇(へみ)五つの鬼(もの)の集まれる 穢(きたな)き身をば 厭い捨つべし、離れすつべし
 「四つの蛇」とは、宇宙や私たちの体を構成する四大要素「火・風・水・土」を蛇にたとえたもの。「五つの鬼」とは、仏教でいうところの「五蘊(ごうん)」で、「色・受・想・行・識」という、人間の五つの働きです。
「蘊」は積み集まったもの。邪悪なもの堆積=罪
(p141)
(aloisriegl_2.html・・卍文を、太陽のマークとしている。(リーグル)
ちなみに立田洋司さんは卍文を先史時代の空間恐怖との戦いの主役とする・・tatuta_2.htmlAIの説明
「むすひ」は、天地万物を生成し、生命や活力を生み出す神道における根源的な力であり、生産の神として捉えられています。これは「産霊(むすひ)」とも書かれ、「むす」は「産む・生じる」、「ひ」は「霊力」 を意味し、万物が結びつき、生成される様子を表します。
(wikipedia)では日本神話の神名として2柱あり、混乱する…
更に見ると
タカミムスヒ(wikipedia20251103閲覧)
『古事記』では高御産巣日神(たかみむすひのかみ) 、高木神 、『日本書紀』では高皇産霊尊と書かれる[。また葦原中津国平定・天孫降臨の際には高木神(たかぎのかみ)、高木大神(たかぎのおおかみ)という名で登場する。
別名の通り、本来は高木が神格化されたものを指したと考えられている。
 「産霊(むすひ)」は生産・生成を意味する言葉で、神皇産霊神とともに「創造」を神格化した神である。 
 「産巣日(むすひ)」は太陽の創生を意味する言葉で、一種の太陽神として神格化された神でもある。
参考文献 松前健『日本神話の謎がよくわかる本』(大和書房2007)
カミムスヒ(wikipedia20251103閲覧)
天地開闢の時、天之御中主神(アメノミナカヌシ)・高御産巣日神(タカミムスヒ)の次に高天原に出現し、造化の三神の一柱とされる。 
『古事記』で語られる神産巣日神は高天原に座して出雲系の神々を援助する祖神的存在であり、他の神々からは「御祖(みおや)」と呼ばれている・・。
『日本書紀』では出雲系の神々が語られないため、カムムスヒはタカミムスヒの対偶神として存在するのみで特にエピソードは無い。
AIの説明
「むすひ(産霊)」とは、特定の単一の神の名前ではなく、天地・万物を生成、発展、完成させる神道における霊的な働きや観念を指す言葉です。この「むすひ」の力を神格化した神々が「むすひの神」と呼ばれ、日本神話において「生産」を司る重要な存在とされています。
むすひの神々
高御産巣日神(タカミムスヒノカミ): 古くから皇室の祖神としてまつられていたとされ、『日本書紀』の天孫降臨神話でも重要な役割を果たします。
神産巣日神(カムムスヒノカミ): 『古事記』では特に国づくりの神話で活躍し、出雲神話における重要な神とされます。
和久産巣日神(ワクムスヒノカミ): 伊勢神宮の外宮の祭神「豊宇気毘売神(トヨウケビメノカミ)」の親神であり、養蚕の神ともされています。 
「産巣日」と書かれる神のようです・・
中西進さんが挙げている「むすび」の図象例を再掲すると、唐草や雷文など、複雑に入り組みながら続く連続模様や、ケルトの組紐模様ということだが、一筆で何度でも描き続けることができる、終わりのない図形として挙げられたのは、以下の3つになります。
無限大を表す記号「∞」
五芒星「✯」
万字「卍」
こちらの(wikipedia)の説明は、流石に長いです・・20251103閲覧の内容は以下
なお、
過去に作成のページを再掲しておくと
幾何学文様 回転力 先史時代の鉤十字
リーグルのギリシア様式から メアンダーとの違いは
・・と2ぺージ・・・後程また…
最も古いと知られている卍はウクライナのメジネで発見された、旧石器時代の紀元前1万年に象牙で彫られた鳥の置物での複雑な蛇行パターンの一部である。
ブルガリアの洞窟(en:Devetashka cave)では紀元前6000年頃に儀式で使用されたと思われる、対になった左向きと右向きの卍が発見された
  
インド亜大陸では紀元前3000年頃より考古学的証拠が見られる。
ドイツのハインリヒ・シュリーマンはトロイの遺跡の中で卍を発見し、卍を古代のインド・ヨーロッパ語族に共通の宗教的シンボルと見なした。
  
ヒンドゥー教ではヴィシュヌ神の胸の旋毛(つむじ)、
仏教では釈迦の胸の瑞相が由来で、左旋回の卍は和の元といわれ、右旋回の卐は、力の元といわれる。
メソポタミアでも先史時代から見られ、その後アッシュルの新アッシリア神殿に天然アスファルトで描かれている。
日本では、奈良時代の薬師寺本尊である中尊の薬師如来の掌と足の裏に描かれたものが現存最古の例とされる。
 
このページでは、中西進『ひらがなでよめばわかる日本語のふしぎ』(小学館2003年)から、「むすぶ」と、生産の神「むすひ」との間には、同じ「むす(生す)」の思想が共有されていたこと、 永続性の象徴としての「むすび」の図象がたくさんあることをみました。
結ぶことに関する図像は、エジプト護符にも豊富だった・・チェト、アンク・・
葬送の儀式のリボンまた、
オシリスを縛っている図なども・・
さらに続く~~