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ライオンとヒョウの紋章


紋章では、パンサーは、ライオンの胴体、グリュプスの鉤爪、牡牛の後脚、豹の尾をもつ怪獣で、口と鼻孔と耳から炎を吐きだしている(ヴィラン=フォーレル)。

紋章によくつかわれているが、混同されている
後ろ片足立ちの姿の場合「ライオン立ち」と呼ばれる。
豹(léopard)という語が単独で使われるのは、 顔を真正面に向け、右足を上げ、尾を胴体に回した、歩く姿のライオンを指す場合

me こういうことが書いてあったはずの紋章学の本、薄いものを一冊持っていたと思うのですが、見当たりません・・
代わりに「シンボル辞典」を見ますと、紋章のヒョウ・ライオンについての説明もあり、興味深い。


Steiermark Wappen
オーストリア,シュタイアマルク州の紋章。
(wikipedia)

「世界シンボル辞典」ビーダーーマン著(p360)
 【ヒョウ-3】紋章の図案として様式化されたヒョウ。
ヨーロッパの紋章では,ヒョウ(Pardel あるいはParderとも呼ばれた)は,実際の生 態があまりよく知られていなかったこともあ って,"ライオンと竜と雄牛(の*角)の特 徴が混じり合った奇妙な動物として描かれ。 『フィシオログス」で語られている甘美な香 りを放つヒョウの声が,"口から吐く*火の ように表現される。
14世紀以降は前足にワ シのかぎ爪をつけるようになり,16世紀に なると,全身から炎を放つような姿で描かれ ることもあった。こうした図案は(オース トリア南東部の)シュタイアマルク州の紋章 にも見ることができる。
またポーデン湖の周 辺では偶蹄の後足をもつ姿で、
イタリアでは ・ノウサギのような頭をもった姿でイメージ されることもある(イタリアでは『フィシオロ グス」の記述と関連して,ヒョウは「甘美なる ものla dolche」とも呼ばれた).
アメリカ大陸では,ヒョウに非常によく似 た動物であるジャガーが、シンボルとして重要な役割を果たしている


WEB検索
ヨーロッパの紋章で、ライオンとヒョウを見分ける方法
http://otium.blog96.fc2.com/blog-entry-318.html
ライオンは、常に横向きの顔で描かれる。 - ヒョウは、顔がこちらを向いている


me冒頭の文の出典が不明になったので後程また。
(2011年初アップのページの見直し中です・・20251034)


 

【図説】紋章学事典
スティーヴン・スレイター (著), 朝治 啓三 (監修, 翻訳)
創元社 (2019/9/27)

図説 ヨーロッパの紋章 (ふくろうの本/世界の歴史)   浜本隆志– 河出書房新社 (2019/10/18)

 紋章学入門 (ちくま学芸文庫)  – 2022/8/10 森 護 (著)


 


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First update 2011; Last modified:2025/10/24

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