このページでは、袁 珂の『中国の神話伝説』の関連書、『山海経』について見ます・・・
『中国の神話伝説』
(袁 珂著, 鈴木 博 訳– 青土社1993/4/1刊)
『中国の神話伝説』目次
|まえがき
| 序論篇|
| 開闢篇|
黄炎篇|
尭舜篇|
羿禹篇|
夏殷篇|
周秦篇|
|中国年表と漢籍 |
索引|
『山海経』(wikipedia)
『山海経』(繁: 山海經、簡: 山海经、拼音: Shān Hǎi Jīng)は、中国大陸で書かれた地理書。戦国時代から秦朝・漢代(前4世紀 - 3世紀頃)にかけて徐々に付加執筆されて成立したものと考えられており、最古の地理書(地誌)とされる。
寄書
中国の自然観や中国神話の重要な基礎資料となっている
『山海経 中国古代の神話世界』 高馬三良訳平凡社ライブラリー1994刊 Amazon
中国版wikipedia『山海経』に、伊藤清司は『山海経』を民俗資料として研究し、そこに出てくる神々や怪物を悪霊と善神の2つのカテゴリーに分類した。彼は、これは危険な外界に対処するために万物の善悪を区別するために古代の賢人によって伝えられた書物であると信じていた 、とある。(陳帥.《山海经》神话研究综述)
以下「増補改訂版の刊行にあたって」で紹介された、初版発行後の『山海経』研究書目録
日本でも公開されて大きな反響を生んだ四川省〈三星堆)遺跡からの出土物を、『山海 経』に描かれた事物や思想と関連深いものと見て立論した、意欲的な概説書。
表題は控え目ですが網羅的な研究で
、『山海経』に記された内容を項目別に整理し、「山経が日常生活
において⋯必要な資源を求めたり枢術を行ったりする巫が必要とした知識」を内容としている
のに対し、「海経では⋯⋯辺地に関する非日常的な知識を得るためのもの」であった、と見ていま
す。
「公的性格は弱く、民間的色彩の濃厚なもの」
中国古典のうちの『尚 」「列子」「呂氏秋」「淮南」「楚辞」と「山海経』との比較検討と、それらの書にも登場する鳳 凰や精衛に関する伝承の分析とが考察されています。
松浦史子『漢魏六朝における『山海経』の愛容とその展開―神話の時空と文学・図像 (汲古書院、2012) Amazon郭僕以降の諸注、ことに南朝・宋に生まれ、宋・齊・梁三朝に仕 えた江淹を中心に、後世の人々が『山海経』をどう愛容してきたかを取り纏めた研究書
執筆参加の森 和 (著) 2026/2/25刊
郭僕本文と図版を見開きで収録している、
『山海経の妖怪たち 古代中国の奇獣図鑑 」
(角川ソフィア文庫) を購入しました。
この書の目次で概要を把握したい。
「外なる世界」/ 政は虎よりも猛し/ 野生の空間/ 『山海経』とは何ぞや/ 「外なる世界」と『山海経』/ 禽獣との苦闘
一 人を喰う妖怪たち 人を喰う妖怪群/ 赤児の声で鳴く妖怪/ 山の怪・九尾の狐/ 美姫に化ける九尾の狐/ 角は妖怪の表象 川に棲む「人膝の怪」/ 水の怪とカッパ/ 怪物の空間/ 妖怪のすみか
ニ 疫病神たち 兆、實育に入る/ 山川は疫鬼のすみか/ 子供に変身する疫鬼/ 病の怪・蜚/ 独脚の疫
三 災禍をまねく怪神たち―洪水・ひでり 水書の怪神/ 空を飛ぶ怪蛇/ 猿の姿をした洪水の神/ 自分の名を呼ぶ妖怪/ 大地を焦がす早鬼/ 鳥や獣の姿をした早鬼/ 一首二身のひでりの怪/ 川を涸らす早鬼/ 殷王朝の大ひでり
四 災禍をまねく怪神たちー火災・戦禍・蝗害・労役 火の怪,回禄/ 火の怪・祝融/ 怪火を銜えて飛ぶ/ 巨猿の怪神/ 蝗害の怪/ 穿山甲の怪/ 戦乱の修羅場 戦禍の怪/ 兵主の神/ 双頭・牛形の怪神/ 戦乱の怪/ 山々に棲む戦禍の怪神/ 画像石上の怪神たち 処罰された神々/ 追放された凶神たち/ 労役の怪神/ 賦役の怪
五 悪鬼博物誌―災いをさける方法 怪力乱神を語る/ 孔子と怪力乱神/ 山の怪·水の怪/ 個性ある山田の鬼神たち 鼎の上の怪物像 青銅器上の怪神 「山海図」と『山海経』 物知りと「百物録」 怪神と人間との出会い 秦始皇と湘山の神 始皇帝に怒る泰山の神/ 妖怪・鬼神撃退法 白沢図/ 神の咎を回避するための祭祀/ 神は非類をうけず
一 山川の恵み 「外なる世界」の価値/ 危険な空間」の魅力/ 山川の恵み/ 山川の恵みの中味/ 山中の霊草
ニ 内科・外科の薬物 疫病よけの特効薬/ 薬物を佩びる/ 眼のめまいと魂のめまい/ 悪夢の呪薬 / 難聴の薬物/ 難聴の呪薬 / できものの呪薬/ 疥鮮の薬物/ 湿布と温泉療法/ 白癬の特効量/ 薬物としてのおたまじゃくし/ 不老長生と白髪染め/ 虫歯に啄木鳥/ 良薬としての毒/ 腫物の特効薬/ 四六の蝦蟇/ ひびわれ・あかぎれに羊の肉/ ひげや尾で飛ぶ獣/ 視力減退の防止薬/ 村と巫医
三 懐妊・避妊の薬物 懐妊の呪物/ 婦人があこがれた山/ 鹿と多産/ 出産の呪い/ 避妊と堕胎
四 家畜用の薬物 牛馬無病の呪物/ 馬を疾駆させる呪術/ 馬の調良呪術
五 善獣・瑞獣たち――悪鬼から善神へ 良薬は口に苦し/ 魑魅おびやかす植物/ 不祥ををふせぐ玉/ 怪物を撃退する怪物/ 凶をふせぐ天狗/ 雷神の腹鼓/ 避雷の呪術/ 火よけの呪鳥/ 陳倉山の霊鳥譚/ 雉に変身した童児/ 防火の妖鳥/ 悪鬼から善神へ/ 火伏せの怪物たち/ 豊穣をもたらす怪物 瑞祥の怪鳥/ 怪物としての古聖人/ アバタもエクボ
怪物としての山神/ 山神の両義性/ 山神と百物・怪神/ 『山海経』と村落共同体/ 善物・悪物を弁別する書/ 「怪力乱神を語らず」の真意/ その後の妖怪・鬼神たち
図版目次と出典⋯/ 参考文献⋯/ あとがき⋯/ 索引⋯
補論1『山海経』と、その周縁に位置する出土簡帛(森和)
補論2 五蔵山経における舞―帝江と鳥の舞(矢島明希子)
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1 『山海経』について - 富山大学人文学部 中国言語文化研究室 大野圭介
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