■シンボル:動物(聖獣)
象徴 牡鹿

「エクスペクト・パトローナム!」

牡鹿 deer(male)


2004・09・04(日曜日)
早起きして「 ハリポタ(ハリーポッター)」第5巻を読了しました。


これほどいろいろな登場人物が・・生きている感じ・・
おそろしく興奮して熱血で、・・そして・・戦う・・
かならず勝利する(ハズ)なのだから・・と
みなハラハラしながら、まざっていくのであろう・・
この物語には、「成長物語」の愉しみもあった。
さて・・魔法のコトバ・・・呪文です。

エクスペクト・パトローナム! 守護霊よきたれ!」

ハリーの守護霊は、「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」に初めて出てきましたが、
「目も眩(くら)むほどまぶしい、銀色の動物」
「空にかかる月ほどに、眩(まばゆ)い輝きを放つ」牡鹿
である・・

牡鹿はブロングズって名前 ?・・・・不明・・・
ここで、牡鹿の象徴について調べてみます。・・・
一つの愉しみ方をプラスしてみます・・・

牡鹿

ヨーロッパ・アジア・アフリカという旧世界の諸文化圏において、
重要なシンボルとみなされた

氷河時代の洞窟美術に見られる野生の馬と牛の組み合わせは
神話的・宇宙論的な二元原理を構成していた、という
フランスの先史学者たちの説があるが、
牡鹿もしばしば雄牛と対になって同じような役割を果たしていたと思われる。

木の枝のような角が周期的に生えかわるため
生命の若返りや新生、
時の経過のシンボル
になった

北欧神話では、
4頭の牡鹿が宇宙樹ユグドラシルの樹冠で
若芽(時間)や花(日)や小枝(季節)を食べる。
牡鹿の角は、太陽光線を象徴した。

古代ギリシア・ローマでは、牡シカは毒ヘビの敵とされ、その皮は
ヘビに噛まれないための護符となった。
また角の粉末は穀物の種を呪いから守るといわれた。

聖獣 蛇

古代ケルト
牡シカは「妖精が飼う家畜」
神々と人間の世界を結ぶ使者
ケルトの神ケルヌンノスは古代のシャマンのように
牡シカの角を頭につけた姿で描かれた

ケンノルヌス神
紀元前120年頃作1891年発見

The Gundestrup Cauldron (the National Museum in Copenhagen, Denmark)
WEB 検索
http://en.wikipedia.org/wiki/Celtic_mythologyGundestrup

http://wicca.timerift.net/gods/cernunnos.html
http://www.people.fas.harvard.edu/~witzel/compmyth.htm
The Cernunnos Stone
http://www2.unil.ch/spul/allez_savoir/as25/pages/as25_archeologie.html
フランス語ヒンズー教のシバ神やグリーンマンとの対比や ペンタグラムなどが見られた

寿老人 古代中国では、「鹿」は「禄」と同音
(ともにlu)であることから裕福のシンボルとされたが、
親孝行の象徴にもなった。
(ある若者がシカ皮を着て変装し、盲目の両親のために、
目の薬になるというシカの乳を手に入れたという寓話がアル)
七福神の寿老人(長寿をもたらす寿星の化身)は
しばしばシカを連れた姿で描かれた

キリスト教の図像におけるシカ
旧約聖書「詩篇」42章
「涸れた谷にシカが水を求めるように
神よ、私の魂ははあなたを求める」のくだりに基づいて描かれることが多い

初代キリスト教時代の「フィシオログス」によると、牡シカは
毒ヘビが潜む大地の割れ目に向けて、口に含んだ水を吐く。
このように我らの主もヘビ、すなわち悪魔を天の水で退治する。

中世キリスト教美術
ブドウの房をかじる牡シカ
地上において既に天上の賜物を預かる人間のシンボル


中世錬金術
ローマ神話の女神ディアナ(ギリシア神話のアルテミス、月の女神)が
牡シカに変身させた猟師アクタイオンと結びついている
聖エウスタキウスと聖フベルトゥスの聖人伝に

追いつめられた牡シカの2本の角の間に十字架が顕現する話がある


中世の動物寓話
牡シカはハクセンDictamnusという薬草の不思議な力を発見した。
漁師の矢が体に刺さっても、この草を食べると矢が抜け、傷が直った。

牡シカの角は効能あらたかな薬であり、
特に右の角のほうが左より効き目が強く、
焼いた角はどんなヘビでも追い払うとも言われた
牡シカの肉は解熱剤となり、その骨髄で作った軟膏にも、
同じように解熱効果があるとされた

「図説 世界シンボル事典」 ハンス・ビーダーマン 著
藤代幸一他訳 (2000年11月八阪書房刊)



牡鹿

狩猟と結びつけて考えられる
太陽の動物で蛇の敵
枝角(えだつの)の形は生命の樹を連想させる
枝角は毎年生え変わるので、牡鹿は再生の象徴
ヨーロッパやアジアの神話で、鹿狩りはしばしば
超自然的なものとの遭遇へ人を導く
(サイン・シンボル事典byミランダ・ミッドフォード)


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