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ロマネスクの美術

エミール・マールを読む

 エミール・マールを
もう少ししっかり読んでおきます。  

エミール・マール

Émile Mâle (1862 –1954) was a French art historian, one of the first to study medieval, mostly sacral French art and the influence of Eastern European iconography thereon. He was a member of the Académie française, and a director of the Académie de France à Rome.(http://en.wikipedia.org/(2015年2月10日閲覧)
 フランス語版では、独逸圏のアロイス・リーグル(1858-1905)同様、芸術の歴史を国際的なものに変えた最初の美術史家であったとする。

 以下、 国書刊行会(訳者代表田中仁彦)
『エミール・マールの中世の図像体系』の
「ロマネスクの図像学」Ⅰ (1996年11月刊)の
目次読書を 

 

『ロマネスクの図像学』上巻

L'Art religieux du XIIe siecle en France, 1922

なんと「詳細目次」というものがあり、
(p369-372)まずは、そちらを書き写します(予習)

序言

第1章 モニュメンタルな大彫刻の誕生と写本群の影響

Ⅰ.古代世界の末期に彫刻は消滅した
 オリエント芸術の勝利
 写本挿絵の影響のもとに、彫刻は十一世紀末の南フランスに再び出現する

Ⅱ.スペインのベアトゥスによる『黙示録』 の写本挿絵
 フランスとスペインの関係
 モワサックのタンパンはベアトゥスの『黙示録』写本挿絵の模倣である
 ベアトゥスの『黙示録』写本挿絵と発想元としたモアサックの修道院回廊の柱頭彫刻⇒(2014k/moissac.html
 ベアトゥスの『黙示録』はサン・ブノア・シュル・ロアール、ラ・ランド・キュブザック、ポアティエのサン・ティレールでも模倣された

Ⅲ.モアサック芸術における他の写本挿絵の影響
 スイヤックの中央柱とリモージュのサン・マルシアルの聖書
 モアサックの「悪しき金持ち」と諸写本

Ⅳ.諸写本挿絵とオーヴェルニュの柱頭彫刻
 クレルモン及びロアイアの柱頭彫刻
 ノートルダム・デュ・ポールのタンパン

Ⅴ.諸写本挿絵とローヌ川流域の芸術
 ヴァランスのタンパン
 アルルとニームの浮彫彫刻
 サン・ジルの受難図とトーセールの南フランス系写本

Ⅵ.壁画とブルゴーニュ彫刻の関係  シュルリューの扉口とラヴォデューの壁画
 アンズィ・ル・デュックの扉口
 ヴェズレ―の扉口と写本挿絵

Ⅶ.外国からの借用例
 リポールの浮彫は『ファルファ聖書』の模倣である

Ⅷ.写本挿絵から借りられた装飾的モチーフ
 ライオンの背中の上に立つ柱
 がん木刳り形と銃眼模様雷文
 束ね柱
 タンパンの形態

Ⅸ.写本挿絵の模倣ということが十二世紀彫刻のいくつかの性格を説明する

第1章の図像チェック(5ページ)

第2章 十二世紀の図像の複合性
―そのヘレニズム的、シリア的、ビザンティン的起源

Ⅰ.十二世紀の図像は写本の挿絵によって説明される

Ⅱ.初期の時代の二つの図像
ヘレニズム的図像
カタコンベの芸術
ヘレニズム的キリスト教芸術におけるギリシア精神
キリストの類型

Ⅲ.シリア的図像
エルサレムのモザイクとモンツァの香油瓶
写本挿絵と壁画におけるシリアの影響
シリア的図像の性格
民族的特徴
巡礼の記憶
神学的偉大さ
混合的作品

Ⅳ.「受胎告知」のヘレニズム型とシリア型
その両方がフランス芸術の中に見出される
「御訪問」の二つの型
「キリスト降誕」の二つの型
「マギの礼拝」の二つの型
「マギの旅」とそのオリエント起源
「イエス・キリストの洗礼」の二つの型
「エルサレム入場」の二つの型
「弟子の足を洗う」の二つの型
履物を脱ぐ使徒たち
「磔刑」の二つの型
二つの型の融合
十字架上の死せるキリスト
「墓における聖女たち」
ヘレニズム芸術とシリア芸術における墓の形
「焦点」の二つの型

Ⅴ.ビザンティンの図像とその影響
「キリストの変容」
ゲッセマネの園での「イエスの就縛」※
「黄泉へ下る」

第2章の図像チェック(3ページ)

第3章 フランスの芸術家たちによるオリエントの図像の修正

フランスの芸術家たちによって単純化された「降誕」図
「キリストの降誕」に取り入れられた新しい要素
「最後の晩餐」の新しい表現
ユダにパン切れを与えるイエス
「黄泉に下る」とレヴィアタンの口
「羊飼いのお告げ」における牧歌的魅力
単純化された「受胎告知」、 「御訪問」に付け加えられた微妙な差異、改変された「キリストの変容」

第4章 図像の多様化―典礼と典礼劇

Ⅰ.この研究の難しさ
芸術と典礼
主の奉献の祝日の蠟燭
「イエス・キリストの洗礼」と洗礼式

Ⅱ. 典礼劇
復活祭の朝の劇と復活の新しい図像
石棺の出現
「香料を買う聖女たち」
失神して墓の上に倒れるマグダラのマリア
「エマオの巡礼」の劇
キリストと巡礼の衣装

Ⅲ.降誕祭の典礼劇
「マギの礼拝」の新しい図像
預言者の行列
その図像はフランスではポアティエのノートルダム・ラ・グランド教会の扉口に見られる
イタリアのクレモナ、フェラーラ、ヴェローナの場合
頭に角の生えた姿で描かれたモーセ
司教の服を着たアロン

Ⅳ.芸術における「賢い乙女と愚かな乙女」

第5章 図像の多様化―シュジュールとその影響

Ⅰ.サン・ドニ大聖堂と中世芸術
シュジェールの役割
ゴドフロワ・ド・クレールの手になるサン・ドニの黄金の大十字架

Ⅱ.シュジェールの影響下で新約聖書と旧約聖書の象徴的対比がサン・ドニに再び現れる

Ⅲ.十三世紀の象徴的なステンドグラスはサン・ドニに始まる

Ⅳ.サン・ドニの象徴主義のフランスとヨーロッパへの波及

Ⅴ.「エッサイの木」はおそらくはサン・ドニで生まれた
その典礼劇との関係
「エッサイの木」とヨーロッパに広がる

Ⅵ.ボーリューの「最後の審判」図の模倣としてのサンドニの「最後の審判」図

Ⅶ.十字架にかかった子を抱く父なる神がサン・ドニに現れる
シュジェールの創造と思われる「聖母の戴冠」図

第6章 図像の多様化と聖人たち

Ⅰ.ラングドック地方の聖人―聖セルナン、聖女フォア、聖カプレ、聖ヴァンサン、聖モラン
ピレーネー地方の聖人―聖ヴォリュジヤン、聖アヴァンタン、コマンジュの聖ベルトラン
スペインから南フランスにかけての聖人たち―聖フルクトーソ、聖アウグリオ、聖エウロヒオ、聖フストと聖パストール、聖女エウラリア

Ⅱ.アキテーヌ地方の聖人―リモージュの聖マルシアル 、聖女ヴァレリー、聖アマドゥール、聖女ヴェロニカ
マシフ・サントラルの聖人―コンクの聖女フォア、聖シャフル、聖ボディーム、ミュレの聖エティエンヌ

Ⅲ.ポアトゥー地方の聖人―聖イレール、聖トリエーズ、聖サヴァン

Ⅳ.ベリー地方の聖人―聖ウストリーユ、聖ウジース

Ⅴ.オーヴェルニュ地方の聖人―聖オストルモアーヌ、聖ネクテール、聖プリエスト

Ⅵ.プロヴァンス地方の聖人―マグダラのマリア、マルタ、ラザロたちの聖人伝
聖人伝説がブルゴーニュ地方のヴェズレ―に生まれる
オ―タンとアヴァロンのラザロ
ディジョンの聖ベニーニュ
アンズィ・ル・デュックの聖ユーグ

Ⅶ.イル・ド・フランスと近隣地域の聖人―聖ドニ、サン・ル-・ド・ノーの聖ルー

Ⅷ. ル・マンの聖ジュリアン
聖マルタン

Ⅸ. 「聖人伝のための挿絵入り写本」―聖オメールの生涯
聖女ラドゴンドの生涯、聖オバンの生涯

Ⅹ.修道士聖人
サン・ブノア・シュル・ロアール、モアサック、ヴェスレ―に見られる聖ベネディクトの生涯を刻んだ柱頭彫刻
砂漠の聖人たち
ヴェズレ―とサン・ポール・ド・ヴァラの聖アントニオスと隠者聖パウロス
トゥールーズに見られるエジプトの聖母マリア
ヴェズレ―の聖女エウゲニア

 →エミール・マール『ロマネスクの図像学』(下)を読む 、に続く
アーウィン・パノフスキーを読む
古代ギリシア芸術(4様式)

神話学のアウトラインギリシア神話の美術研究に続く・・

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